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ヘルス&クリニック
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(2010.7)




なんと女性の2人に1人が密かに悩んでいるという便秘。誰かに相談したくても、なにを話せばよいのか……。
自力で調べても情報が多くて混乱しがち。しかも、なかには意外と間違っているやり方もチラホラ。
そんな時こそ、自分の体の声に耳を傾けるのが一番。自分らしい方法で便秘を根源から撲滅しましょう!












出せるタイミングは1日に1〜2回しかない!?
インターネットリサーチによると、9割以上の人が便意を「よく我慢する」「時々我慢する」と回答しています。便意は、体が「出したい」「今なら出る」と知らせているサイン。それがあるのに「自分は便秘だ」と思ってしまうのは、なぜなのでしょうか?

食べ物は口の中で噛み砕かれ、食道を通って胃に入り、ドロドロの粥状で小腸に入って、栄養素が吸収されます。そして大腸で水分が吸収されてほどよい硬さになって直腸へ移動。その刺激によって便意が起こり、肛門から排出されるのが正常な流れです。便秘は直腸に便が溜まっているのに出せずにいる状態。便意を無視すると、その間にどんどん便から水分が奪われて硬く小さくなり、次第に便意すらもよおさなくなってしまうのです」




「仕事が忙しいと便秘になりますね」「確かに便意を逃すと出なくなります」と、Well読者モデルも便意を無視しがちな様子。とはいえ、急に便意をもよおしても、トイレに行けない場合が……。便意っていつ起こるかわからないものなのでしょうか?

「大腸は頻繁に小さな運動を繰り返していますが、1日に1〜2回だけ大きく動いて便意をもよおすタイミングがあるんです。このタイミングをコントロールできるようになれば、便意がいつ起こるかもわかるようになります」

朝食を食べずにいると便秘になるの!?
便意をもよおすタイミングがコントロールできる!? それはつまり便を出すタイミングが調整できるということでしょうか?

「そうですね。最近、朝食を食べない人が増えていますが、これも便秘の原因のひとつ。大腸は胃に食べ物が入った刺激でも動きやすくなるんです。とくに朝は大腸が大きく動きやすい時間帯なので、朝食を食べれば自然な便意をもよおしやすくなります」

いろいろな便秘解消法を試しているWell読者モデルに朝食を毎日食べているかを尋ねたところ、「食べない」「食べないときがある」「ヨーグルトか飲み物だけ」という回答ばかり。インターネットリサーチで便秘の原因を「朝食欠食」と答えた人が少なかったことからもわかるように、朝食と便秘の関係はあまり知られていないようです。

「便秘は、いろいろな原因が重なって起こるケースがほとんど。運動不足だから便秘なるというよりも、運動習慣がなくて食生活が乱れているから、食物繊維などの栄養素が不足したり、ストレスをうまく解消できなくなったり、生活が不規則になってしまい、便秘になる場合が多いんです。こうしたさまざまな原因を解消するのに役立つのが、朝の正しい習慣。いつもより少し早起きするだけでいいんですよ」

早起きのメリットは、朝食を食べる時間やトイレに行く時間が確保できること。朝食を食べれば、目覚めがよくなって朝から活発に行動できるので、自然と運動量が増加。さらに1日2食が3食になれば、便秘に役立つ栄養素がきちんと摂取できるうえ、生活リズムを整える効果もあるのだとか。


「便秘を解消するには、便意を我慢せずに済むように、決まったタイミングで便意が起こる工夫をする必要があります。どうしても朝が弱くて朝食を食べられないなら、起きがけに冷たい水をコップ1杯飲むのがおすすめです。それだけでも、腸が刺激されて出かける前に便意が起こりやすくなります」

なるほど、便意が起こる仕組みを理解して工夫すれば、コントロール自在になるんですね。でも、朝の習慣を正しても便秘が解消されない場合はどうしたらよいのでしょうか?

「便が溜まっているのに便意がない、便意があるのに出ない……そんなときは赤ちゃんからお年寄りまで年齢を問わず使え、わずか数分で効果が出る浣腸を使っていただくのがよいと思います。便意をもよおしたいタイミングで上手に浣腸を使用すると、体のリズムを整えるきっかけにもなります」




朝の過ごし方は、便秘にも全身の健康にも大きな影響をもたらします。朝の習慣を正せば、起きてから寝るまでの習慣が無意識のうちに整うからです。
15分だけ早起きすれば、慌ただしく過ごさなくてよい分、ストレスが減ります。消化・吸収が促されて便が排出されるのはリラックスしているとき。便秘を解消するには、朝に限らずストレスは極力排除するのがベストです。また早起きして朝ごはんを毎日しっかりと食べる習慣があれば、朝出かける前に便意をもよおせるようになるはずです。
早起きが苦手なら、まずは毎朝朝食を食べることからはじめてみましょう。決まった時間に食事をするようになると、間食の回数が減り、寝る直前に食べすぎることがなくなります。すると、寝つきがよくなるので、早起きするのが苦にならなくなるでしょう。
朝に余裕をつくるのは、日々の心がけ次第。心と体にとって快適な時間を過ごして、快便を目指しましょう!

イチジク製薬株式会社 薬剤師
三宅 貴子






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