息をする、食べ物を消化する、血圧を調整する等、生活になくてはならない活動を、人知れずコントロールしてくれている自律神経。この一見あまりなじみのない神経は、お風呂の「癒し」と大きなかかわりがあります。
自律神経は、交感神経と副交感神経から成ります。交感神経は、朝目覚めてから徐々に活動を始めて昼間の私たちの活動を助け、エネルギーを消費する働きをしています。アクシデントが発生すると胸がドキドキしたり、手に汗をかいたりしますが、これは交感神経の働きによるものです。
一方、副交感神経は夕方から活動を始め、私達をリラックスさせてエネルギーを貯え、眠りに導く役割をします。副交感神経はつまり、人の「癒し」を司る神経なのです。この二つの神経は互いに相関関係にあり、適度なストレスと癒しで自律神経のバランスを保っています。
ところがワーキングウーマンのまわりは、責任の重い仕事や複雑な人間関係、恋の悩み等、ストレス相当の交感神経が働く場面ばかり。ふたつの神経の均衡が崩れると、いらいらや不安が続いたり、体にさまざまな不調が現れるなどの症状が現れます。そこで交感神経に押され気味な、癒しの副交感神経をサポートしてあげることが必要になってきます。アロマエッセンスの香りやソフトマッサージなどで心を落ち着ける方法が効きますが、お風呂にも同じように副交感神経をアップし、緊張を和らげる高い効果があります。癒しポイントの上がる夜のバスタイムは、とても理にかなった自立神経バランスの調整法なのです。
38℃前後のぬるいお湯で、就寝1時間前くらいにゆっくりとつかると副交感神経の働きが上がってリラックスできます。入浴中にヒーリング系の音楽を聴いたり、お風呂上りに軽くアルコールを飲むのも効果的。ただし、寝る前に42℃以上の熱いお湯につかると、逆に交感神経を刺激することになり、眠れなくなってしまいます。新陳代謝が活発になる熱いお風呂は、シャキっとしたい朝がおすすめです。